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ITの力で、東京ガスグループの
変革を先導していく

東京ガスiネット株式会社
代表取締役 社長執行役員
遠藤 陽

Profile

理工学研究科 数学専攻修了。1990年、東京ガス入社。20年にわたってIT部門でキャリアを積み、東京ガスグループにおけるIT戦略の企画・推進にも携わる。その後、人事部門に異動し、2017年、人事部長に就く。また、2013年には海外事業部、2019年からは東京ガスアジア社にて取締役社長も経験。2022年に東京ガスiネットに異動し、2024年、社長に就任する。

私が出会った中で唯一
“誠実”な会社が東京ガスだった

私が東京ガスに入社したのは1990年です。当時、日本はバブル経済の真っ盛り。就職活動もまさに売り手市場で、どの会社も頭数を確保することに懸命で学生のことをしっかり見て採用する会社は少なかった。自分がやりたいことを実現できる会社なのか、自分に合う会社なのかがわからないまま内定をもらって不安になるようなこともありました。そんな状況のなか、私が出会った企業の中で唯一“誠実”な会社が東京ガスだったのです。私をひとりの人間として真っ正面から評価してくれて、仕事についても丁寧に説明してくれました。その真摯な姿勢がとても印象的だったことを今でもよく憶えています。

私は、幼い頃から数学が好きで、大学では修士まで学びました。父の仕事の影響もあってエネルギー分野に興味があり、学生時代に学んだ知識を活かし、社会や暮らしを支え続けていけるような仕事を志望していました。そんな想いを叶えるフィールドとして私が選んだのが東京ガスだったのです。

入社早々に学んだ
システム開発の思想は
社長になった現在も大いに役立っている

入社後は20年にわたってIT部門でキャリアを積みました。なかでも入社早々から担当したGIS(地理情報システム)の開発は自分にとってかけがえのない経験になったと思っています。当時としては世界最先端の技術が結集され、設計思想はとても洗練されたものでした。あの時期に先輩たちから学んだ構造化、標準化、汎用化などの考え方は現在の仕事でも大いに役立っています。

IT部門の後に異動したのは人事部門です。この部門での経験も貴重でした。異動してきた当初、私は20年間ITと真っ正面から向き合っていたこともあり、何事でもデジタル的な割り切った考え方に陥りがちになってしまっていました。そんな時当時の上司から、改めて社員に寄り添うことの大切さを学びました。あのとき、上司が諭すように丁寧に伝えてくれた言葉は今でもしっかり心に残っています。

その後、海外事業も経験しました。シンガポールへ赴任していた時は、IT先進国で日常生活の中で様々な最先端のIT活用を体験して、日本でのIT活用による変革の余地を感じました。そして、2022年に東京ガスiネットに異動してきました。

東京ガスグループの変革を先導していく
ミッションを担っている

東京ガスiネットは、東京ガスグループにおける唯一無二のIT企業です。東京ガスグループでは、経営ビジョン「Compass2030」を掲げ、未来を見据えた変革に挑んでいます。これらの挑戦において鍵を握る存在となっているのがITです。つまり、私たちは東京ガスグループの変革を先導していくミッションを担っているのです。

たとえば、東京ガスグループが現在進めている中期経営計画におけるアクションプランの一つにスタッフ業務改革があります。この施策は、東京ガスiネットがITを使った変革を先導している一例です。

東京ガスグループにはこれ以外にもITを起点とした変革の余地はあり、私たちが取り組むべき仕事はこれから数多く高度になっていきます。

新しいチャレンジに向けた環境を整え、社員たちがITで新しいものを創る技術力を磨いて成長していけるようにしていくことこそが、社長である私の一番の役割だと考えています。

ITを駆使し、「はじめてをカタチにする」
期待するのは、ワクワクを大事に仕事に取り組める人

ITほど魅力的な技術はありません。これまで長い間ITに携わってきましたが、私は今でもそう実感しています。生成AI、あるいは量子コンピュータといった革新的な技術が次々と登場し、社会の仕組みそのものを変えていこうとしています。東京ガスiネットは、「はじめてをカタチにする会社になる」というビジョンを持っており、このように進化し続けるITを駆使して、のびのびと思い切ったチャレンジができる会社です。

その大きな魅力は、東京ガスグループというフィールドにあるといえるでしょう。エネルギーは言うまでもなく社会の基盤であり、また、サステナブル社会の到来とともにエネルギーにも新しい価値が求められています。そんなやりがいのあるイノベーションに、ITの力で先端に立って挑んでいこうとしているのです。

では、その未来に向けて、私たちはどんな人財を欲しているのか? 「はじめてをカタチにしたい」人財です。既成概念にとらわれずに新しいことをワクワクしながら考え楽しく仕事に向き合える人物像を私は思い描いています。ITをはじめ世の中の動きに目を配り、自らの意志で仕事を創っていく人。自分がワクワクするばかりでなく、まわりの仲間が、東京ガスグループが、さらには社会がワクワクする姿を想像できる人。そんな若い人たちと一緒に仕事をしていきたいと思っています。私自身、東京ガスiネットの社長になって、今とてもワクワクしているのです。