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  • #ITスぺシャリスト(アプリ)

システムの裏には人がいる
人間力が求められるSEのキャリア

  • S.I
  • ガス・電力部
  • 工学部 デザイン学科卒
  • 2019年入社
Career Path
学生時代
工学部デザイン学科で、プロダクトデザイン、イベント企画、コンテンツ制作などに携わる。
1~2年目
システム稼働基盤を担当する部署に配属。クラウドを利用したアプリ開発や、アジャイル開発を経験。
2~3年目
東京ガスの基幹システムの第二期開発の総合テストに携わる。
3年目
基幹システムの請求領域を担当。維持管理に携わる。

SEとしてのキャリア形成に最適な環境

学生時代は、工学部デザイン学科でプロダクトデザインの勉強をしていました。見た目の美しさだけではなく、使いやすさなどの機能性も追求するものです。ものをつくるだけでなく、ときには展示会などのイベント企画やコンテンツ制作も。千葉県木更津でのフィールドワークでは、地元の方にヒアリングをして、現地のサイクリングマップを制作しました。

就職活動を始める際にはすでに、SEという職種が頭にありました。理由はふたつあります。ひとつは、論理的な考え方やアプローチで取り組むことができる仕事がSEではないかと思っていたこと。もうひとつは、システム構築は私の中ではものづくりの一種だと思っていたことです。システムという“もの”を使う人がいて、それが業務や経済の流れという“こと”を生み出すという意味では、大学での勉強の延長線上にあるように感じたのです。東京ガスiネットは、東京ガスのIT部門が独立したという形だったので、着実性が求められる中でSEとしてのスキルアップに集中できるというのも魅力でした。

もともとエネルギーインフラや環境問題にも興味がありました。学生時に地方で、電力の発電に使われている広大な場所を見る機会がありました。もともとは美しい自然があったであろうその場所をお借りすることで、私たち都市部の生活が成り立っているのだと実感しました。東京ガスグループの一員になることで、そんなエネルギー業界に対する理解を深めたいと思ったのも、東京ガスiネットの志望理由のひとつです。

肯定して、伸ばす社風

入社後はまず人事・総務部に配属され、3カ月間みっちりとSEとしての基礎の研修を受けました。情報系学部の出身やプログラミングを一定学んできた同期は、すぐに実践的な業務を担う部署へ配属される人もいました。でも、私はまだ自信がなかったこともあり、引き続き基礎を習得できる部署に行きたいと希望を提出。入社してから定期的に面談があるので、そういう機会に自分の不安や希望を伝えれば、それを汲んでもらえることが多かったように思います。

東京ガスiネットは、すごく心理的安全性を重視してくれる会社だとも思います。これは、選考中にも感じていたことで、それが入社の決め手のひとつにもなりました。学生だと、まだ質問すらも上手にできないことがありますが、そういうときにも面談員の方が否定せずにきちんと受け止めてくれた。その人のいいところを認めて伸ばしていこうという姿勢は、入社後の研修期間でもすごく感じました。

3カ月間の研修後に配属となったのが、デジタル化を推進する部署です。そこでグループ内人事システムの追加機能開発に携わりました。クラウドを利用したアプリ開発や、アジャイルを取り入れた開発手法を使い、チームで業務にあたるなどして経験を積みました。

東京ガス基幹システム担当に

2020年に東京ガスの基幹システムを開発する部署に異動し、ガスの契約、検針、料金計算、請求という、事業の根幹を担うシステムを担当しています。開発の構想自体はすでに2012年くらいからあって、第一期カットオーバーが私の入社直後の2019年5月。その時は請求領域だけが稼働を始めた状態で、2021年1月の第二期カットオーバーで、検針、契約、料金計算機能が追加されました。

このシステムは、東京ガス本体はもちろん、お客さま向けの総合窓口を担当する会社を始めとする関係会社の多くの人が使用しています。私は請求領域を担当し、既存機能の安定稼働のための維持管理に携わっています。たとえば、システムを使っているスタッフの方から「ガス料金と一緒に請求されるべき別の商材が、次回に請求されるのはいつでしょうか?」という問い合わせが入る。それに対して理由を説明し、正確なお客さま対応を支援するといった業務です。

じつはこのプロジェクトに参加した2020年は、国内でコロナ禍が始まった直後。新しい部署なのに先輩方に直接会えないというのは、自分にとって試練でもありました。でも、チューターさんがすごく気にかけてくれたのが、すごく心強かったです。何か質問すると、「この人に聞いてみたら?」って別の社員さんにつなげてくれたりして。おかげで社内ネットワークもだいぶ広がりました。

全方位スキルが求められる職種

実際に稼働しているシステムに携わってみて、システムのうしろには人がいるということを改めて身に染みて感じました。たくさんの人たちがお互いにコミュニケーションを取り合うことで組織に血が巡り、コミュニケーションは事業に欠かせないいわば血液のようなものだと思ったのです。私はもとももと、人に質問するのが得意なタイプではありませんが、最近では「質問は恥ではない」をモットーに、仲間に相談しながら業務を進めることを心がけています。

SEとしてのキャリアを極めたい、という気持ちは、就職活動のときから揺らいでいません。ただ、入社直後はSEとしての知見習得やスキルアップばかりに目がいっていたのですが、コミュニケーション能力、説明能力など、本当に全方位のスキルが必要な職種だということがわかってきました。最近自主的に、簿記の勉強も始めたのです。システムで担当しているのが請求領域なので、知らないとまずいな、と。東京ガスiネットには資格取得奨励制度があるので、それも励みになっています。

私は2019年入社、就職活動のときはすでにエネルギー自由化のあとでした。盤石だった事業がこれからどうなっていくのか、不安がなかったといえば噓になる。でも、ガスだけに限らず、新しいサービスの提案も増えてくる過渡期なので、そこにはすごくおもしろさを感じています。現在のグループミッションにある脱炭素も含めて、学生時代から興味をもっている環境問題に貢献できる一人前のSEになることが、これからの目標です。

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