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- Technologies&Engineering IT戦略担当役員インタビュー
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工学部材料化学科卒業。在学中は、ニッケルカドミウム電池を研究。1988年、東京ガスiネット新入社員第一期生として入社。東京ガスグループ向けシステムのアプリケーションやインフラの開発、運用維持管理に携わり、SEとして幅広く経験を積む。2019年より現職。
長年の業務の蓄積から生まれた独自技術
東京ガスiネット独自の技術について教えてください。
巨大なバリューチェーンにおいてエネルギーソリューションを提供している東京ガス。この一連の業務すべてを、ITの力で支えているのが東京ガスiネットです。東京ガスのシステム部門時代も含めた長い歴史の中で、公共性の高い独自システムを開発。社外も含めて広く活用されています。
その代表格である「TUMSY(タムジー)」は、地図情報にガス設備、ユーザ情報などのレイヤーを統合したシステム。ガス管という地下埋設物を管理するなかで蓄積され進化を続けてきた独自の技術がベースとなり、グループ内に限らず、全国約200団体で利用されています。
また、約4,000基もの地震計からの情報を集めて分析・配信する「SUPREME(シュープリーム)」という技術も、我々独自のもの。街中にあるガス供給のための変圧器をネットワークすることで実現したこのシステムは、いわばIoTの先駆け。90年代から活用されています。
インハウスエンジニアだからこその臨場感
日々進化する新しい技術をどのように業務に取り入れていますか。
業務システムの開発・運用はもとより、新しい技術を目利きするという役割も年々大きくなってきています。システム改善や、業務効率アップのために、フットワーク軽くPoC(実証実験)を行う。さらには、現在進行形の業務に直結しない技術も、将来を見据えて積極的に試していける社内環境を整えています。
東京ガスのビジネスを熟知したうえで、いかにITという武器を利用するか。インハウスエンジニアだからこそ、求められる期待値は非常に大きいものです。さらにいえば、東京ガスの業務を統括する部署と一体となって提案、実証するからこそ、リアルなフィードバックが直接もらえる。この臨場感こそが、東京ガスiネットにおける仕事の醍醐味だと思います。
業務のスリム化による新たな可能性の追求
社内で進められている、「業務IT・都市計画」について教えてください。
東京ガスiネットの業務は、東京ガスのビジネスと連動して非常に多岐にわたります。これを、10年、20年先まで見据えて、全体を俯瞰しながらロードマップを描いていこうというのが、業務・IT都市計画。業務全体をいわばひとつの街のように捉えて、その整備を進めていこうというイメージです。
余剰業務の割り出し、SaaS(Software as a
Service)などによるシステムの共通化・効率化、重複するシステムの統合などにより、システムをうまく、早く、安く、業務とシステムをよりスリム化することができれば、その分のリソースを新たな技術にあてることができる。我々のビジネススケールだからこそ、そこから享受できるメリットは大きく、これからさらにスピードを増していく市場の変化に対応していくために欠かせないポリシーだと考えています。いま東京ガスiネットに求められているのは、安定・効率・革新に根ざしたシステムの構築・運用のための最適解を探し、グループ全体に対してその実行を働きかけていくことなのです。
理系も文系も、安心してスキルアップできる育成環境
新入社員の育成方針について教えてください。
1年目は手厚い研修制度を設けて、とにかく手を動かして基礎を学んでもらいます。並行して、各配属部署でOJTを実施。実際の業務の中でベーシックスキルを身につけてもらいます。2年目以降はより実践的な業務を担当。入社3年をめどに、一人前のSEとして独り立ちしてもらうという具体的なイメージをもって、社員育成にあたっています。
希望参加制の、社内セミナーも豊富に用意しています。さらに2年目までは、配属部署の先輩社員が専任で新入社員の相談・指導を行う「チューター制度」を取り入れているのも当社の特徴です。近年は、理系文系に限らず、多様な若手が集まっています。どんなバックグラウンドをもった方でも、しっかりと実力をつけていただける環境を用意しているのが東京ガスiネットです。
一緒に「はじめて」をカタチにしませんか?
求職者へのメッセージをお願いします。
当社が掲げるビジョン、「『はじめて』をカタチにする会社。」、手前味噌ですが、すごくいいフレーズだと思っています。私自身、長い間システムの開発に携わってきて、ひとつのシステムが稼働し、それを使う人から感謝されるということに大きな喜びを感じてきました。そういったきもちを共有できる方に、ぜひ来てほしいと思っています。もちろん大変なこともありますが、それは一生懸命取り組んでいるからこそ。転んでもただでは起きない、そんな仲間を待っています。